パッションフルーツの冬越し&挿し木
パッションフルーツは非耐寒性つる性植物で、寿命は約7年。
果実を収穫出来るのは4年程です。
翌年も育てる場合には、九州南部や沖縄以外では室内で冬越しさせます。
今回は、冬越しの準備とパッションフルーツの株の増やし方(挿し木のやり方)
について書きたいと思います。
目次
冬越しのための剪定
日本で多く出回っている紫系(果実の色が紫)のパッションフルーツの耐寒温度は、
5度~10度と言われています。ですので、気温がそれ以下になる地域では、
外での越冬はほぼ不可能。気温が10度を下回らない内に(10月末までに)剪定をし、
コンパクトにして家で管理する必要があります。
それも、パッションフルーツの蔓(つる)は、3メートルぐらいまで成長するので、
1.5メートル分残して、強剪定します。
もったいなく感じるかもしれませんが、1度実をつけた(花芽をつけた)蔓には、
翌年は実がならないのです。春に蔓から芽が出て伸びる蔓に花芽がつくので、
蔓を切り過ぎないように気をつけましょう。
↓ の写真は、剪定後の3年生です。(剪定前に写真を撮るのを忘れてしまいました😅)
後日、もう少し切り戻しました。
パッションフルーツの株を増やすには ~挿し木~
パッションフルーツの株を増やすには、
・種から増やす
・挿し木で増やす
という、2つの方法があります。
種から育てるのは時間がかかるそうなので、私はいつも挿し木で増やしています。
挿し木 … 樹木の枝を切り取り、挿して増やす方法。
挿し穂 … 挿し木に使うために切り取った枝のこと。
【挿し穂の作り方】
1.成長が著しく葉の色が濃い蔓を、新芽の上2~3cm、
新芽の下5~10cmのところ(1節分ぐらい?)で切り、新芽と葉を一枚残します。
2.葉から水分が蒸発するのを防ぐため、葉の先を切ります。
また、巻きひげも切ってしまいます。
その後、挿し穂を水に1時間漬けてから挿し床に挿して活着するのを待つのですが、
成功しなかったら挿し木用土がもったいないし、家の中で管理したいので、
私はいつも水耕栽培をしています。
<水耕栽培の場合>
容器に水とメネデールなどの発根促進剤(植物成長調整剤)を入れ、
挿し木を挿して根が出るのを待ちます。
そして、根が枝分かれして成長してきたら、3号ポットに植えます。
下 ↓ が、10月8日に作った挿し穂です。
ずっと発根しなかったので失敗したのかと思っていたら、11月8日に根が出ているのに
気が付きました!
下の写真は、11月12日の状態です。
記憶では、今までの挿し穂は切り口から根が出ていたのですが、
写真のものは横から出ています。
実は、もう1つ根が出ているものがあるのですが、
それは何と、去年2020年11月上旬に切ったもの。
なかなか発根しないので捨てようかと思いつつも鑑賞用に窓辺に置いていたら
どんどん葉の色が濃くなって、今年の9月頃にいきなり根が生えだしたのです。
(蔓の先端を使い、葉を切らなかったからこんなに時間がかかったのかな?)
これは、根が伸び過ぎているので切って、根が出たもう1つの挿し穂の根が
この挿し穂のように枝分かれしてから、育苗用ポットに植え替える予定です。
育苗用ポットに植えたら2つとも知人にあげるつもりなのですが、
だんだん愛着が湧いてきたので、1つは自分用にするかも😋!?
去年の11月に作った挿し穂の中には、今年の春頃に発根して育苗用ポットに
定植したものがあります。現在は、7号ポットに植えてあります。
下↓の写真が、来年4月から本格的に成長する新1年生です。
パッションフルーツは、11月頃から冬の間は休眠するので、
パッションフルーツについて書くのは、これが今シーズン最後です。
来シーズンは、新4年生と新1年生の栽培記録を綴りたいと思います。
来年こそ、果実を収穫するぞ~~👍